カーシェアリングのサービスの特徴は無人のカーステーションで車を借り、返却する点です。
これが高く評価されている利便性の理由でもあります。
わざわざスタッフとやりとりする必要や、面倒な手続きもなくすぐにサービスを利用できるわけです。
ステーションによっては無人の入会機を設置しているところもあり、サービスを利用するための登録すらスタッフと接することなく行えます。
こうした人を介さないサービスの場合、セキュリティと効率性が重視されます。
たとえば決済を現金払いにすると効率が悪いですし、セキュリティの面で不安が出てくる面もあります。
こうした問題があるため、カーシェアリングのサービスの多くは決済方式はクレジットカード払いを前提にしています。
スマホで車を予約して、カードで決済を済ませれば、時間も手間もかからずにサービスを利用できるというわけです。
カーシェアのサービスにはクレジットカードを持っていることが大前提ということです。
学生や主婦、そのほか職業上の事情でカードを持つことができない人は利用できないのか?
という疑問も出てくるでしょう。
この点はカーシェアの大きなデメリットの一つとなっており、利便性と効率を追求した結果利用できる環境を制限してしまっている面もあります。
カードで決済できる方法ではプリペイドカードやデビットカードといった選択肢もありますが、カーシェアではこれらのサービスも利用できないところがほとんどです。
以前は利用できるサービスもあったのですが、増えるどころかむしろ減少傾向が見られます。
ただ、クレジットカードなしではカーシェアは一切利用できないというわけではありません。
限られてはいますが、いくつかの選択肢があります。
まずオリックスカーシェアリングではクレジットカードに加えて銀行振込での支払いが可能です。
請求書が贈られてきたら振り込んで支払う形となります。
それからdカーシェアリングではドコモユーザー限定になりますが、携帯電話の決済サービス(ドコモ払い)で支払うこともできます。
大手といわれるカーシェア事業者のなかでクレジットカードなしで利用できるのはこの2つの選択肢のみです。
このようにカーシェア事業者の選択肢が制限されてしまうのは大きなデメリットですが、クレジットカードを持っていない人はこうした支払い方法が利用できる事業者の中から自分に向いたところを探してみるとよいでしょう。
(2018年現在)