レンタカーと違って、カーシェアリングの車は無人のステーションに止まっています。
では、車の点検はいつ誰が行っているのでしょうか。
基本的に車の整備や点検はカーシェアリング会社で行っています。
1〜2週間に1回程度の巡回で車に異常がないかをチェックしており、半年に1回は法定整備もしっかり行っています。
こうした車の点検や整備の費用は、あらかじめ利用者の支払う月額基本料や利用料金に含まれていますので、利用者が整備にかかる費用を負担する必要はありません。
また、利用料金には税金、保険料、ガソリン代なども含まれています。
さらに、代表的なカーシェアリング会社は、月額基本料金の金額をそのままひと月の利用料金に充当できるシステムです。
月額基本料はだいたいどこも1,000円前後ですから、毎月1時間以上利用する人なら、月額基本料が実質ゼロになります。
つまり、利用者は実際に車に乗った時間分の利用料金だけで、いつでもカーシェアリングが利用できるということです。
利用者は車の整備について気にする必要はありませんが、ガソリンが減っている場合やボディが汚れている場合などは、利用者自身で給油や洗車を行います。
その際の料金も利用者の負担ではなく、カーシェアリング会社持ちです。
車内に給油や洗車用のカードが積載されているので、それを使って提携のガソリンスタンド等で給油・洗車を行いましょう。
また、給油や洗車に要した時間を考慮して、多くのカーシェアリングでは、その時間分を利用料金から割引してくれるサービスを行っています。
各社仕組みは若干違いますが、給油や洗車によって利用者が損しないよう配慮されているので、給油や洗車の必要を感じた時は積極的に行うとよいでしょう。
なお、利用者は整備についてまで気にしなくても大丈夫ですが、道路輸送車両法の第47条の2に定められているように、運転前の日常点検は必要です。
ボディにキズはないか、タイヤに摩耗や亀裂はないか、また、ライトは切れていないかといったことを乗車前にチェックします。
そのための時間も見込んでの利用時間です。
たとえばタイムズカープラスでは、予約時間の5〜10分前から利用できるようになっていますが、この時間は車両の点検に充てることを想定しています。
少しでも長く乗った方が得だからと慌てずに、基本的な安全点検は怠らないようにしましょう。
もし車に異常を発見した時は、すぐにサポートセンターに連絡してください。
(2019年現在)