エネルギー問題の影響もあり注目を集めている電気自動車。
価格もだいぶ安くなってさまざまなメーカーが発売しています。
日常生活の中で見かける機会も増えているわけですが、カーシェアリングの分野でもこの自動車の導入が期待されている面もあります。
カーシェアの場合、ガソリン代は無料なので利用する側としてはガソリン車であっても電気自動車であってもそれほど大きな差はないわけですが、環境問題と自動車業界全体の状況から考えればたくさんの人が利用するカーシェアには環境への負荷が少ないものが望まれます。
また最先端の技術を導入した車種を用意している、あるいは環境にも配慮しているといったイメージはカーシェア業者にとってプラスのイメージにもなるでしょう。
それに利用する側としても今日はあるので試しに乗ってみたい、いずれマイカーを購入する際にEVを選択肢に加えてみるつもりといった人にとってはカーシェアで実際に運転する機会をもてるのは大きなメリットです。
こうした事情からEVをラインナップに含めるカーシェア業者が増えている状況です。
実際にカーシェアにラインナップされているEVの種類はまだ限られています。
代表的なところでは三菱自動車の「i-MiEV」、日産のリーフなどが挙げられます。
なお、日産のリーフに関しては発売元の日産自動車が2018年からカーシェアに参入しており、そのラインナップの中から選ぶことができます。
この日産のカーシェアサービス「eシェアモビ」は入会金と月額料金が無料に設定されているので、まず登録してみたうえで利用するかどうかを検討してみるのもおすすめです。
注意したいのはカーシェアの利用料金は車種のクラスによっても異なる点です。
たとえば業界大手のタイムズカーシェアでは「ベーシッククラス」と「プレミアムクラス」が用意されており、前者の利用料金が15分206円なのに対して後者は412円と倍の開きになっています。
EVの場合はハイグレードの車種として分類されていることもあるので利用料金にも注意したいところです。
なおそのタイムズカープラスでは先ほど触れた2種類のEVを揃えていますが、三菱の「i-MiEV」はベーシッククラス、日産のリーフはプレミアムクラスに分類されています。
ですから同じEVでも料金には倍の開きが出てくるわけです。
このようにまだ選択肢は限られているものの、カーシェアで電気自動車に乗る機会も得ることができます。
利用料金に注意しつつ、EVのラインナップが充実しているかどうかをカーシェア業者選びの基準にしてみてはいかがでしょうか。