カーシェアリング利用時に傷をつけてしまった。黙っていればばれない?

カーシェアリング利用時に傷をつけてしまった。黙っていればばれない?

カーシェアリング利用時に傷をつけてしまったのですが、申告しなければばれないのでしょうか?

ばれなければ大丈夫?

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事故を起こしてしまった場合はともかく、塀などにちょっとこすって傷をつけてしまった場合には「ばれないから大丈夫だろう」とそのまま黙って済ませてしまう誘惑に駆られるものです。

 

軽い接触事故で車以外に被害が出ていないなら、わざわざ連絡してことを大きくしてしまうのは避けたい、という思いもあるでしょう。

 

ではスリキズ程度なら黙っていても大丈夫なのでしょうか?

 

この点で注意したいのは、カーシェアの車は自分だけが使うわけではない点です。

 

自分にとってはたいしたことがないスリキズでも、ほかの人が利用する際に気になる場合もあります。

 

とくに事故を起こしてしまった本人はどうしてもたいしたことはないと思いたい心理が働くため、程度を過小に見てしまう傾向が見られます。

 

自分にとっては「大丈夫」と思った場合でも、ほかの人から見れば無視できない損傷として判断されてしまう恐れがつねにつきまとうわけです。

 

カーシェアの会社では利用者の履歴をしっかりと管理していますから、次に利用した人が「キズが気になる」と報告した場合には当然すぐにチェックが入ります。

 

いったん損傷が問題になった場合には、それをもたらした当人が特定されるのはほぼ間違いないと考えてよいでしょう。

バレてしまったらどうなる?

問題なのは黙っていたらバレてしまったケースです。

 

基本的にカーシェアリングでは補償制度が設けられています。

 

利用料金の中に補償料金も含まれており、利用時間中の事故や損傷に関しては補償が得られるので、弁償や損害金の支払いは必要ないのです。

 

しかしこの補償はあくまで利用規約に基づいて利用していることが大前提なので、事故を起こしたら報告することが求められているのに黙っていた場合には補償が適用されず、修理料金を請求されてしまうケースが出てくるのです。

 

なお、事故の損害賠償とはべつに車両の修理が必要になった場合には、別途に補償金額が発生することもあります。

 

「ノンオペレーティングチャージ」と呼ばれるもので、この負担を避けたいばかりに黙ってしまうことが多い傾向です。

 

しかしこうした事故を隠蔽するような行為が繰り返し発覚すると、会員資格の停止や剥奪といった厳しい処置が行われることもあります。

 

弁償の必要もないのに傷を黙っていた結果としてペナルティが課されたり、サービスを利用できなくなってしまうといった問題が出てくるわけですから、黙っているメリットはほとんどないと考えてよいでしょう。

 

万一接触などを起こしてしまった場合には、必ず利用時間中に会社に連絡し、適切な報告を行ったうえで指示に従うよう心がけましょう。