カーシェアリングでは、基本的に自動車保険の保険料が料金体系に組み込まれています。
そのため、万一の事故の際も、保険対象であれば利用者が損害を負担する必要はありません。
しかし、カーシェアリングには「NOC(ノン・オペレーション・チャージ)」という独特の損失補償制度があり、これに該当する場合、個々の利用者が費用を負担しなければなりません。
要は、車が稼働できなくなることによる営業損失を利用者が補償するということです。
簡単に言えば、ルール違反によって車に不都合が生じた時に、ペナルティとして利用者が費用を支払うことですが、では、どんな行為にペナルティが科されるかを見ていきましょう。
カーシェアリングサービスを提供するほとんどの会社では、車内での喫煙を禁止しています。
レンタカーのように喫煙車・禁煙車という分類ではなく、カーシェアリングでは全車禁煙が基本です。
同じ車を他人とシェアするという特性上、タバコを吸わない人への配慮として必要なルールと言えるでしょう。
もし車内でタバコを吸ったことが発覚した場合、臭いの除去費用が請求されます。
悪質な場合は会員資格の剥奪もあり得るので、喫煙車の方は注意してください。
ただし、オリックスカーシェアなど、加熱式タバコや電子タバコなどの新型タバコが吸える専用車を導入している会社もあります。
ペットの同乗も、どのカーシェアリング会社でも基本的には禁止とされています。
ケージに入れて乗せるのもNGです。
ペットの臭いは車内に残りやすく、臭いが苦手な人やアレルギーの人もいるため、これもタバコと同じく禁止となっています。
今では事前の申請でペットの同乗ができるレンタカー会社が増えているので、ペットを乗せる必要がある場合は、カーシェアリングではなくレンタカーを当たってみましょう。
車内に汚れや臭いが残る場合、その除去のために車をいったん稼働停止させなければなりません。
そのため、赤ちゃんが車内で戻してしまったような場合でも、ペナルティとして所定の費用を支払わなければならないことになっています。
小さなお子さんのいる家庭では、カーシェアリングの利用は気を付けましょう。
カーシェアリングでは、レンタカーのように利用があるたびに清掃が入ることはありません。
そのため、ゴミを出した場合、当人が責任を持って片付ける必要があります。
もし、ゴミを放置しているのを次の利用者に報告されると、場合によっては罰金や退会などの重いペナルティを科されることもあり得ることです。
マナーを守って利用してください。
(2019年現在)