どんなに安全運転を心がけても事故のリスクがつきまとうのが車の難しいところ。
他人の車を乗る形になるカーシェアにおいてもこの点は同様です。
数十分単位の短い時間でもいつ何が起こるかわからないものです。
カーシェアではこうした事故に備えて保険制度を充実させており、対人補償・対物補償は無制限に補償されるのが一般的です。
しかしこうした補償制度はあくまでルールの範囲内で、正しい利用をしていた場合にのみ適用されるため、不適切な利用・対応をしてしまった場合には適用されず賠償・修理費用はすべて自己負担になってしまいかねません。
ですから万一事故にあったり、車に傷をつけてしまったりした場合にはできるだけ早くサポートセンターなどに報告することが求められます。
まず事故を起こしてしまった場合にはまず警察に連絡します。
これは人身事故だけでなく物損事故、軽く壁に擦って車両に傷をつけてしまっただけの場合でも共通です。
警察に連絡して事情聴取を受けて現場検証が行われたうえで事故証明を発行してもらわないと保険が適用されないからです。
大したことないし、誰も怪我はしていないのだから…とそのまま何もせずに済ませようとするのは絶対に避けましょう。
警察の聴取と現場検証が終わった後に報告する形になります。
指定の連絡先に連絡すると簡単に質問が行われます。
まず会員番号と名前を伝えた後に事故の状況、事故現場の住所、対応した警察署と警察官の名前などです。
事故の状況に関しては人身事故なのか、車のどの場所にぶつけたのかといったことが詳しく聞かれます。
この点で注意したいのは警察署と警察官の名前でしょう。
あらかじめ確認しておかないと、いざ質問されたときに答えられない恐れも出てくるので注意したいところです。
このように万一事故を起こしたり、車に傷をつけてしまったりした場合にはその程度に関わらずまず警察に連絡し、事故証明を受け取っておくこと。
そのうえでカーシェア業者に連絡して状況の報告し、その後の対応に関する指示を受ける。
いざ事故を起こしてしまったときに慌ててしまい不適切な対応をとることがないよう、こうした基本的な部分は必ず踏まえておくようにしましょう。
もし連絡せずに後日になって問題になった場合には修理費用が請求される場合もあります。
1台の車をいろいろな人が利用するのがカーシェアリングの特徴ですから、小さなキズであってもすぐバレてしまうものです。
規約違反を繰り返すと会員資格が停止されるペナルティが課せられることもあるので気をつけましょう。