カーシェアリングが普及してきて、今では首都圏だけでなく各地方に進出してきました。
レンタカーよりお得に利用できるので喜ばしいことですが、利用者が増えるにつれて困ったことも出てきています。
それは、利用者のマナーの悪さです。
レンタカーの場合、借りるのも返すのも基本的に店舗に出向く必要があります。
それが面倒な点ではありますが、そのおかげで、車は利用のたびにスタッフによってすみずみまでチェックされ、清掃や整備も万全の態勢になっているのです。
ところが、カーシェアリングの場合、予約から返却まで基本的に人と会うことはありません。
車の置いてあるステーションに行き、自分でICカードを使って開錠し、そのまま乗っていけます。
返却も、元のステーションに戻すだけなので、利用のたびに手続きしたり、担当者にチェックされたりといった手間がありません。
そこがカーシェアリングの良いところなのですが、レンタカーのように毎回整備や清掃が行われることはなく、車内の清掃や異常の報告は各利用者に任されています。
カーシェアリングでも、1〜2週間ごとに担当者が整備や清掃を行いますが、基本的に利用する車は前の利用者が返却したそのままの状態です。
カーシェアリングが低価格で提供できるのも、このように余計な人件費が抑えられるからということを知っておいてください。
この利用者任せであるがゆえに、問題になるのが利用者のマナーです。
返却時には車内の清掃を行い、ゴミは持ち帰るのがルールなのですが、マナーの悪い人が車を汚したまま返却してしまうということがあります。
お菓子のゴミや空のペットボトル、ひどい場合には、ルール違反であるはずのタバコの吸殻が落ちていたという話もあるぐらいです。
それが、カーシェアリングの車は汚いと言われるゆえんですが、要は、車の状態は利用者のマナーに依存していることを知っておきましょう。
自分が利用した車は、ちゃんときれいな状態にしてから返却するのがルールです。
次に利用する人のことを思えば当然のことですが、万一、汚い車に当たってしまった場合は、サポートセンターなどカーシェアリング会社に連絡しましょう。
わざわざ連絡するのも面倒なので、ちょっとぐらいなら我慢しようと思ってしまうかもしれませんが、あなたの次の利用者がそのことを連絡した場合、その責任はあなたに問われる可能性もあります。
それでペナルティが科されることもありますので、ゴミの放置程度でも積極的に連絡してください。
(2019年現在)