カーシェアリングの普及が広がりそのメリットが知られるようになってきて、新たに利用を開始する人が増えています。
一方、利用してみたはいいが、やはり自分には合わないと退会する人も一定数いることにも注意したいところです。
そこで、カーシェアリングをやめた人の理由で代表的なものをいくつかまとめてみました。
カーシェアリングはまだ普及途上のため、最大の売りであるはずの「利用したい時だけ手軽に利用できる」ことが、実際はできないことがあります。
都心などにお住まいの方なら、カーシェアリング会社の多くが拠点としているため、特に不都合は感じません。
しかし、一歩都会を離れると、カーシェアリングのステーション数はぐっと減ります。
なかにはまったく進出していないところもあるぐらいです。
利用できる場合でも、利用したいと思った時にはすでに予約が埋まっているということがよくあります。
特に土日や祝日などは多くの人が利用したいと考えるため、希望の日時に利用するにはかなり以前から予約しておく必要があるなど、手軽さが薄れてしまうのがデメリットです。
「それなら、いつでも借りられるレンタカーがいい」となり、カーシェアリングをやめてしまう人がいます。
カーシェアリングでは、利用者は予約した時間帯だけその車を使えます。
つまり、「車内に荷物を残して1日観光してから、またカーシェアリングを利用する」ということができないわけです。
これは観光に限らず、ちょっとした買い物でも、身の回りの手荷物でも同じです。
小さなところでは、車内で必要なティッシュや携帯の充電器なども、利用を終了する時にすべて持って出ないといけません。
また、大きなものだと、小さなお子さんがいるご家庭では、常にチャイルドシートを持ち運ばなければいけないのが不便です。
さらに、ETCカードなどをうっかり抜き忘れるようなことがあると、すでに次の人が車を利用している場合に非常に面倒なことになります。
手ぶらでふらっと利用する分には便利なサービスですが、手荷物が多い人には不向きでしょう。
カーシェアリングは短時間の利用だとレンタカーよりはるかにお得ですが、たとえば1泊や2泊の旅行で利用したい時には、意外と割高になります。
利用時間が長くなると距離料金も別に加算されてしまうので、遠出ではさらに割高感が強いです。
それに気付いてやめたという人がいます。
日常の利用では便利ですが、旅行など中長期の利用ではレンタカーの方がお得なことが多いことは覚えておいた方がよいでしょう。
(2019年現在)