カーシェアリングは15分単位で車を借りて利用することができるサービスです。
必要なときに必要な時間だけ車を調達できるのでちょっとした買い物や送迎などに役立つメリットがよく指摘されています。
しかしこのサービスの需要が増加し利用する人も増えていることでメリットだけでなく問題点を指摘する声も出てきています。
まず挙げられるのは必ずしももっとも安く車を確保できる手段とは限らない点です。
2〜3時間程度の利用ならレンタカーと比較しても安い料金で済ませることができますが、丸1日利用する場合など、利用時間が長くなる場合にはレンタカーの方が割安になることも多いのです。
安くて便利だと思ってついつい長時間利用してしまうと思いがけない請求額になって驚いてしまうこともあるので、気をつけたいところです。
この点とも関わってきますが、支払いの請求は毎月1ヶ月分まとめて行う形となっています。
そのためクレジットカードと同様、ついつい使いすぎていざ請求が来たときに青ざめてしまうこともあるのです。
またこの請求には月額利用料金が含まれているのが一般的で、1ヵ月まったくサービスを利用していない場合でも支払いが発生することになります。
頻繁にサービスを利用する機会がある人は使いすぎに要注意、あまり利用しない方は月額利用料金の負担に要注意というわけです。
必要なときに必要な時間帯だけ車を確保できるのがカーシェアのメリットですが、その根本的なメリットが得られないこともあります。
特定のステーションを利用している会員が多い場合、早い段階で予約が埋まってしまうことも多く車の確保が必要になったときにはすでに予約が埋まっていて借りられないといったケースも出てくるのです。
また人気のある車種ほど予約が埋まりやすく、輸入車や話題の新車に乗ってみたくて入会したのにいつまで経っても乗る機会に恵まれないといった可能性も出てくるのです。
エリアによって利便性が大きく違ってくるのも問題点でしょう。
都心部にはステーションがたくさんあるので利用しやすい一方、地方には少ないので利用しづらい面が出てきます。
30分車を利用するためにステーションまで30分歩かなければならない、では使い勝手がよいとはいえません。
都心部ならこの問題は少ないですが、逆に利用する人が多い分先ほど挙げた予約が確保しづらい問題が出てきます。
このように数十分単位で利用できるカーシェアのサービスならではの問題点も多々見られます。
利用を検討している方はこうした点が自分にとってどれだけマイナスになるか、マイナス点を踏まえてもなお利用する価値があるかどうかをよく考えたうえで判断を下す必要もあるわけです。